「HEMSって後からでも設置できるのかな?」
これから家を建てるにあたって、スマートホーム化やエネルギー管理に興味がある人なら、一度は考えたことがあるのではないでしょうか。
せっかく新築を建てるなら、電気代を抑えながら快適に暮らせる家にしたいですよね。
そのために注目されているのが HEMS(ホームエネルギーマネジメントシステム) ですが、ここで気になるのが「HEMSは後付けでも大丈夫なの?」という疑問。
確かに、家を建てたあとで「やっぱりHEMSを入れたい!」と思ったときに後付けできるなら、今すぐ決めなくてもいいかもしれません。
しかし、実はHEMSは後付けが難しく、新築時に導入したほうがメリットが大きい設備です。
その理由は、
✅ HEMSは家全体の電力を管理するシステムのため、後付けには大掛かりな配線工事が必要になる
✅ 「スマート分電盤」とセットで導入すると、エネルギー管理の効果を最大限に引き出せる
✅ 新築時なら補助金を活用でき、導入コストを抑えられる
つまり、新築時に導入しないと、後から「設置しておけばよかった…」と後悔する可能性が高くなります。
では、なぜHEMSの後付けが難しく、新築時の導入がベストなのか?fnm3つの理由を詳しく解説していきます。
1️⃣ 後付けが難しいから(電力管理のための配線・機器が必要)
HEMSは家全体のエネルギーを管理するシステムのため、電力の流れを細かく監視・制御できるようにする必要があります。
そのためには専用の配線や機器を設置する必要がありますが、後付けだと工事が大掛かりになり、コストもかさむ可能性があります。

後付けが難しい理由①:壁の中に配線を通す必要がある
HEMSは、家じゅうの電気使用量をリアルタイムで把握するために、スマート分電盤やセンサーを各部屋に設置します。
新築時なら、設計段階であらかじめ配線を組み込めるためスムーズですが、後から設置する場合は、壁や天井に配線を通すための追加工事が必要になります。
この工事は、家の構造によっては壁を開ける大規模なリフォームが必要になる こともあり、費用が高くなりがちです。
後付けが難しい理由②:既存の分電盤では対応できないことが多い
HEMSは家全体の電力管理をするため、分電盤と連携することが必須です。
しかし、既存の分電盤ではHEMSに対応していない場合が多く、新しく「スマート分電盤」に交換しなければならないケースもあります。
特に、電力会社との契約や配線状況によっては、追加工事や手続きが複雑になる可能性もあるため、後付けする場合は注意が必要です。
後付けが難しい理由③:スマート家電との連携が制限される
HEMSの大きなメリットは、エアコンや照明などのスマート家電と連携し、エネルギーを最適にコントロールできることです。
しかし、後付けの場合、すでに導入済みの家電がHEMSと互換性がないと、連携できない可能性があります。
そのため、新築時にHEMSと相性の良い家電をセットで導入する方が、スムーズにスマートホーム化できるのです。
2️⃣ スマート分電盤とセットで導入すると、家全体の最適化ができる
HEMSをより効果的に活用するには、「スマート分電盤」とセットで導入するのがベストです。
スマート分電盤とは、家じゅうの電気使用状況を細かく管理し、自動でエネルギーを最適化するシステムで、HEMSと組み合わせることでさらなる節電効果が期待できます。

メリット①:家全体の電気使用量をリアルタイムで「見える化」できる
スマート分電盤を導入すると、どの家電がどれだけ電気を使っているのか をリアルタイムで確認できます。
例えば、
✅ エアコンの消費電力が高い時間帯を把握し、効率よく使用できる
✅ 待機電力の多い家電を見つけて、使わない時間帯に自動オフできる
など、無駄な電力消費を防ぐことが可能です。
メリット②:ピークカット機能で電気代を抑えられる
電力の使いすぎを防ぐ「ピークカット機能」が使えるようになります。
例えば、エアコン・IHクッキングヒーター・給湯器が同時に動いて、電気代が急上昇するのを防ぐために、自動で電力配分を調整できます。
結果的に、無駄な電力を使わずに済み、電気代の節約につながります。
メリット③:太陽光発電・蓄電池と組み合わせて最大限の効果を発揮
スマート分電盤があると、HEMSが「どの時間帯に蓄電池を使うべきか」まで自動で最適化してくれます。
例えば、
☀ 電気代が安い時間帯に蓄電し、電気代が高い時間帯に使うことでコストを削減
☀ 太陽光発電の電力を効果的に活用し、電力会社から買う電気を最小限に抑えるといった使い方が可能になります。
3️⃣ 補助金が使えることが多いので、導入コストを抑えられる
HEMSの導入には初期費用がかかりますが、国や自治体の補助金を活用することで、コストを大幅に抑えることができます。
特に、新築時の導入は補助金の対象になることが多く、お得に設置できるチャンスです。

補助金①:自治体のHEMS導入支援制度を活用できる
多くの自治体で、HEMS導入のための補助金制度が用意されています。
✅ 補助額は数万円〜10万円程度 で、工事費の一部をカバーできる
✅ 自治体によっては「スマートハウス補助金」として、太陽光・蓄電池とセットで支援を受けられる
✅ 「HEMS 補助金 ○○市」と検索すると、最新の情報を確認できる
補助金②:ZEH(ゼロエネルギーハウス)補助金との相乗効果
HEMSを導入し、太陽光発電・蓄電池と組み合わせることで「ZEH(ゼロエネルギーハウス)」の認定を受けられる可能性があります。
✅ ZEH補助金は50万円〜100万円規模のものもあり、HEMSの導入コストを実質ゼロにできることも!
✅ 「ZEHビルダー」に登録している工務店と相談すれば、補助金を活用しやすい
補助金③:省エネ住宅ローンの優遇を受けられる
HEMSを導入して、一定の省エネ基準を満たすと、住宅ローンの金利優遇を受けられる場合があります。
✅ 金利0.3%引き下げなどの特典が受けられる こともある
✅ 長期的に見ると、住宅ローンの総支払額を数十万円単位で抑えられる
では、実際に HEMSの導入にはどのくらいの費用がかかるのでしょうか?
導入コストや光熱費削減メリット、補助金活用について詳しく知りたい方は、こちらの記事をチェックしてください👇
新築でHEMSを検討するなら、コスト面も含めて賢く導入するのがポイント。
次の記事で、HEMSの費用対効果や補助金の最新情報 について詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてくださいね!