「最近、猛暑が続いてエアコンをフル稼働させていたら、電気代がいつもの2倍に…しかも、家賃と合わせると月々10万円以上。これじゃ、いつまでたっても貯金もできない」
「電気代が上がり続けてこの先の生活が不安になります。今のアパートだと断熱性も悪いからエアコンも効きにくいし、電気を無駄遣いしている感じがして、なんだか落ち着かない」

最近では、このように電気代の上昇に悩む人が増えており、実際に電気料金の全体的な上昇は私たちの生活に大きな負担を与えています。
では、なぜ電気代が上がり続けているのか?これからどうなるのか?そして、具体的にどうすれば電気代を抑えられるのか?解説していきます。
電気代はなぜ上がり続ける?その原因を知っておこう
日本では近年、電気料金が急激に上昇しています。その背景には、いくつかの重要な要因があります。

これまでの電気代の推移
- 🔹燃料費の高騰:世界的なエネルギー供給の不安定さにより、石油や天然ガスなどの燃料費が大きく上昇しています。
- 🔹円安の影響:日本はエネルギーを輸入に頼っているため、円安が進むと輸入コストが増大し、その分が電気代に反映されます。
- 🔹原子力発電の停止:2011年の東日本大震災以降、原子力発電所が停止し、火力発電への依存が高まりました。これにより燃料輸入コストが上がり、2011年から2014年にかけて電気料金が約20%上昇しています。
これからの電気代の見通し
2024年以降も、燃料費の高騰や再生可能エネルギーの賦課金(ふかきん)が増えることで、電気料金のさらなる上昇が見込まれています。
特に、ロシア・ウクライナ紛争の影響で燃料価格は不安定な状況が続いており、電気料金の5〜10%の上昇が予測されています。
例えば、2022年の平均的な家庭の月額電気料金は8,000円〜10,000円でしたが、2023年には1万2,000円を超える家庭も増えています。
特に、夏や冬に電気代が急増する家庭が多くなっています。
今すぐできる!電気代を抑える具体的な方法

ここまでで、電気代が上がり続ける背景が理解できたかと思います。
それでは、どうすれば電気代を抑えられるのでしょうか?以下に、実際に役立つ具体的な節約方法をご紹介します。
1. 電力消費が高い家電を省エネ家電に買い替えよう
古い家電は電力消費が大きいため、効率の良い省エネ家電に買い替えることで大幅に電気代を削減できます。
特に、次の家電は大きな効果が期待できます。
- 🔸エアコン:古いエアコンは省エネ性能が低く、買い替えで年間10,000〜20,000円の節約が可能。
- 🔸冷蔵庫:24時間稼働するため、省エネモデルにすると年間5,000〜10,000円の節約に繋がります。
- 🔸LED照明:LEDにすることで、消費電力を60〜70%削減。長期的な節約効果が大きいです。
- 🔸給湯器:最新の省エネ給湯器に交換することで、年間5,000〜15,000円の電気代削減が期待できます。
2. 家電の待機電力を減らそう
意外かもしれませんが、家電の待機電力をカットするだけで年間数千円〜最大10,000円の電気代を節約できます。
家電を使っていない時でもコンセントを差しっぱなしにしていると電力を消費するので、以下の工夫をしましょう。
- 🔸エアコンのコンセントを抜く:使用しない季節はコンセントを抜いて待機電力をカット。
- 🔸テレビの電源プラグを抜く:スタンバイ状態でも電力を消費するため、コンセントを抜くか、省エネタップで電源をオフに。
- 🔸電子レンジのコンセントを抜く:時計機能などが待機電力を消費しているので、使わない時はコンセントを抜きましょう。
3. 電力プランを見直してみる
日本では2016年の電力自由化により、電力会社を自由に選べるようになりました。
自分に合った電力プランを選ぶことで、電気代の節約が期待できます。
- 🔸東京電力 – 夜トクプラン:夜間に電気使用が多い家庭向け。夜11時から朝7時までの電気料金が割安です。
- 🔸ソフトバンクでんき:スマホやネットとセット契約で割引やポイント還元が受けられます。
- 🔸楽天でんき:基本料金0円のプランもあり従量制のため、使用量が少ない家庭におすすめ。楽天ポイントも貯まります。
電力プランを見直すだけで、年間数万円の節約が期待できるので、定期的にチェックすることが重要です。
抜本的に電気代を節約するための大きな一手とは?

ここまで紹介した方法だけでも、電気代の節約には確実に効果があります。
しかし、もっと劇的に電気代を減らせる方法もあります。
これから紹介する抜本的な対策を講じることで、長期的に電気代の大幅な削減が期待できます。
4. 断熱材や窓のリフォーム
断熱性の高い家にすることで、冷暖房効率を大幅に向上させることができます。
特に窓の二重ガラス化や壁、床への断熱材追加は効果的です。
初期費用はかかりますが、5〜10年で元が取れ、長期的な光熱費削減が期待できます。
5. 屋根や壁の色を明るくする
家の屋根や外壁を明るい色に塗り替えることで、夏場の熱吸収を抑え、エアコンの使用を減らすことができます。
年間**5〜10%**の節約効果が見込まれます。
6. 太陽光発電の導入
太陽光発電は、自宅で電力を自給自足するための最も効果的な方法です。
特に最近では、初期費用を抑えた「太陽光発電設備0円プラン」も登場しており、導入のハードルが大幅に下がっています。
太陽光発電を導入することで、毎月の電気代を大幅に削減できるだけでなく、余剰電力を売電して家計にプラスの影響を与えることも可能です。
初期投資は必要ですが、長期的に見て大きな節約効果が期待でき、さらに将来的な電気代の上昇リスクも回避できるというメリットがあります。
まとめ
電気代の上昇は避けられないものですが、適切な対策を講じることで、負担を大幅に軽減することが可能です。
まずは、家電の買い替えや待機電力の削減、電力プランの見直しなど、手軽に始められる節約方法を試してみましょう。
そして、もっと大幅な節約を目指すなら、断熱リフォームや太陽光発電の導入といった抜本的な対策が効果的です。